治療法・緩和法

ビジュアルスノウを治したい方必見!最新の治療法をご紹介

ビジュアルスノウ症候群(視界砂嵐症候群、雪視症、小雪症候群、以下ビジュアルスノウ)をお持ちの皆さんは、「もう一度、綺麗な青空がみたい」「ビジュアルスノウが無ければ、もっと色々なことが…」 などさまざまな思いを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。 私もその一人です。

海外で研究が始まって長い年月が経ちますが、ついにアメリカの医師が視覚的症状および非視覚的症状の緩和・除去に成功しました。

朗報ではありますが、注意点が3つあります。

  • いまだ研究過程であるため、 治療法が確立したわけではない
  • 「日本での治療実施」の詳細については、まったく不透明である
  • 各症状の改善度合いについては、”正式には”いまだ報告されていない

しかし治療の芽が生まれたことは事実です。
「皆さんが今までよりも前向きな気持ちで生活ができるように…」
という思いで翻訳をしましたので、ぜひご覧ください。

ビジュアルスノウの研究に取り組む二人の医師

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私達VSI(visual snow initiative:ビジュアルスノウ イニシアティブ)は、優秀で 情熱的な二人の医師、 Dr. Terry Tsang(テリー·サング) とDr.Charles Shidlofsky(チャールズ・シドロフスキー)を交えて ビジュアルスノウの研究に取り組んできました。

彼らは患者さんに対して、その症状を緩和および治すことに成功した実績があります。現在も治療するためのプロトコルの改善·新開発に向けて、VSIと共同で研究を行っています。

ビジュアルスノウの研究開始日

私達VSIのYouTubeチャンネルでビジュアルスノウについて投稿をしてきました。それら一連の動画の成果として、治験をするために十分な数の患者さんを集めることに成功をしました。

それに伴い、新しい研究を2020年10月から開始します。

今回の研究にはどのような重要性があるのか

ビジュアルスノウはすべての患者さんの生活の質に悪影響を与えています。

残像や砂嵐などの視覚症状や耳鳴りやかゆみなどの非視覚症状は、種類および程度が多岐に渡り個人差が大きいものです。そのためその症状に耐えられる人もいれば、耐えきれない人もいます。

2020年10月に始動する研究では、彼らが既に成功した治療法をより発展させていきます。

当初予定からの変更理由

当初の予定では、私達VSIは、彼ら二人の医師が監修する、動画での治療法を展開する予定でした。そしてそれが最善の手法であると考えていました。

しかしながら、法的な問題や実際に運用をする上で起こりうる不測の問題を考慮した結果、動画での治療は辞めることとしました。その代わりに、私達VSIはビジュアルスノウについての医学研究発表会を近い将来に開催する予定です。

その会議では彼ら二人の医師が、その研究成果を医学界に向けて発表し共有する予定です。

その発表会が、今後ビジュアルスノウの治療法を最適化していく上で、重要な成果をもたらしてくれると私達は考えています。

発表会に出席することができない人達のために、その発表会の内容は録音されるとともに、生配信されます。

※医学研究発表会についての日程は未定です。流れとしては 「2020年10月から新たな研究が開始される」→「その研究成果を医学研究発表会で発表」 となっています。

症状の個人差における対処

ビジュアルスノウから受ける悪影響には、個人差があります。軽度の症状を抱えている人もいれば、重度の症状を抱えている人もいます。

最良の結果を達成するためには、まず治療を始める前準備として、医師は各患者さんがどういった症状を抱えているのかを適切に診断することが必要です。

重度の症状を持った患者さんは、軽度の症状を持った患者さんと同じ場所で治療を受けられれず、症状によって治療法は変わります。

私達VSIは彼らの研究が多くの側面において意義があると信じています。 (終わり)

ビジュアルスノウの治療に使う道具

検眼医Dr. Terry TsangがYoutubeチャンネル『Visual Snow Initiative』の動画内にて紹介した治療に使う道具の一部をご紹介します。

今回の内容については、翻訳文を読む前に一度動画の治療風景をみていただくと、 内容が理解しやすいかと思います。

なおVSIは世界的に治療法を確立することを目指しています。

したがって検眼医(海外の国家資格)は日本にはない職業ですが、仮に治療法が確立した際には世界中の眼科医・神経眼科でも活用できるように調整が行われます。

翻訳文

ビジュアルスノウの治療の選択肢は幅広く、そして個人の様態によって変化します。 私たちが道具として確実に使ういくつかのものとしては、プリズム眼鏡とヨークドプリズム眼鏡です。

それらの道具は患者さんに自身の視空間を理解してもらう上で非常に役立ちます。私達は壁に貼った4つの図表を用いて眼球運動訓練のようなことを行ったり、ベクトルのようなものを使った治療も行ったりしています。

後者は装置を用いた治療法です。患者さんの耐性が強くなるにつれて、より強度を上げていきます。

さらにお手玉や平均台(体操器具の一種)など様々なものも活用しています。

こういった視覚に対するエクササイズの目的は、誘導された視覚が運動系を誘導することです。視覚系をリハビリをしていく上で運動系を活用しているのであり、そのためにVRヘッドセッドやプリズム眼鏡なども活用しているのです。(終わり)

翻訳文内の用語解説

プリズム眼鏡とは

一般的に斜視や複視の症状を軽減させるために使われています。

参考:プリズムメガネ  | メガネの一心堂

「視空間を理解してもらう」とは

「視空間認知」のことを指しているのだと考えられます。視空間認知とは、目から入った視覚の情報を処理し、空間の全体的なイメージをつかむための機能のことです。

参考:視空間認知って?「見る」ことのメカニズム・検査・強化するトレーニング法、発達障害との関連について |【LITALICO発達ナビ】

平均台とは

平均台(学校の体育の授業で使うもの)のイメージ画像

引用元:平均台|必須の基礎知識-価格帯~メーカー~入手方法まで | SEFT

視覚系とは

眼球、視神経、視中枢(視床、中脳、大脳後頭葉)および眼球付属器(眼瞼、結膜、涙器、外眼筋)からなる ”視覚系組織”のことです。

運動系とは

神経系のうち、全身の運動に関わる部分のことです。

神経系とは

神経細胞(ニューロン)の連鎖によって作られる神経を通して、外部の情報の伝達と処理を行う動物の器官のことです。

後日発表された研究進捗(2021年3月時点)

それぞれボリュームが大きくなっていますので、別ページにまとめております。詳しくはリンク先をご覧ください。

ビジュアルスノウ患者さんからの6つの質問と医師の回答(Q&A)神経検眼医Dr. Charles Shidlofskyによるビジュアルスノウに関するQ & Aを翻訳しました。...
「治療を受けた患者さんの容態は?」「研究はいつ終わる?」など(Q&A)Dr. Terry Tsangによるビジュアルスノウに関するQ & Aを翻訳しました。「治療を受けた患者さんの容態は?」「研究はいつ終わる?」など。...

ビジュアルスノウ治療のメカニズム

ビジュアルスノウ症候群(視界砂嵐症候群、雪視症、小雪症候群)の治療法を発表した2人の医師は、どちらも検眼医です。検眼は簡単に言うと「眼鏡屋+眼科」であり、簡単な眼の診察・治療や眼鏡・コンタクレンズ処方を行います。

上記は一般的な検眼医についてですが、検眼医のなかでも神経検眼リハビリテーションを専門としている「神経検眼医」と呼ばれる方々がいらっしゃいます。これは脳損傷とその治療法についての医学であり、治療法を発見した2人の医師が携わっている分野です。

However, what makes Dr. Tsang unique is her expertise in neuro-optometric rehabilitation, and her focus on the underserved patients suffering from Visual Snow Syndrome. Neuro-optometric rehabilitation is recommended for patients suffering from visual disorders stemming from traumatic brain injuries and diseases.

テリーサング医師のユニークなところは、神経検眼リハビリテーションにおける彼女の専門知識をビジュアルスノウ症候群に苦しむ患者に焦点を当てていることです。外傷性脳損傷や病気に起因する視覚障害に苦しむ患者には、神経検眼リハビリテーションが推奨されます。

引用元:Visual Snow Syndrome Treatment in Irvine, California | Dr.Terry sang

脳損傷が起きれば、各感覚器官に支障が生じます。

後天性脳損傷(ABI)は、脳への損傷を包括する用語であり、損傷が神経学的処理に深刻な影響を与えることはよくあることです。

Acquired Brain Injury (ABI) is an all-encompassing term for damage to the brain and it is common for an injury to have profound affect in neurological processing.

引用元:About Brain Injuries & Vision | Neuro-Optometric Rehabilitation Association

この脳損傷はリハビリにより回復(正確には機能の代替)させられます。前の章の動画中でテリーサング氏が述べた「視覚系をリハビリをしていく上で運動系を活用する」とは、まさにこの脳機能の代替のことです。

これはスピリチュアルやエセ科学の類ではなく、脳科学的に証明されています。

脳機能回復時に損傷を逃れた脳の領域から新たな神経路が形成
損傷前とは異なる代償的な運動出力路を形成した可能性
脳の変化を適切に促す効果的なリハビリや機能回復技術の開発につながる成果

引用元:脳損傷後に新たに形成される神経路を発見 | 産総研

つまるところテリー·サング氏とチャールズ・シドロフスキー氏が発見した治療法は、この神経検眼リハビリに基づいたものであり、ビジュアルスノウとは関連のない分野(ビジュアルスノウが認知されていない分野)では既に治療法として活用されている技術になります。

神経検眼リハビリで治療できるもの一例
調節機能障害
両眼視機能障害/斜視
収束不全
脳神経麻痺眼
振眼振
眼球運動機能障害
心的外傷後視力症候群
参考:Conditions Treated by Neuro-Optometric Rehabilitation | Neuro-Optometric Rehabilitation Association

上記の通り、脳や眼の障害を治せる医療技術が神経検眼リハビリであり、これがビジュアルスノウの治療に活用されています。

そしてこの神経検眼リハビリを取り入れた彼ら2人の治療法は、2020年10月から始まった治験にて実際に成果を上げているのです(詳しくはこちら)。

一点注意点として、検眼医も神経検眼リハビリも日本には存在しない概念です。このためこの先、いかに日本の医療機関と連携を図り、日本の医療に浸透させていくかが課題となります。

ただこの点については、先日海外研究チームと日本の眼科・神経眼科医清澤先生の橋渡しを私が行いましたので、いずれ何らかの形で解決される可能性があります。

こういった諸事情を踏まえると、これを読まれているあなたの未来は思っているよりも明るいと言えます。視界に無数の粒子やつきまとう残像、大量の糸くずが見えて心が折れる毎日を送っているかと思いますが、それはこの先一生続くものではありません。

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