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ビジュアルスノウ診断装置(試作品)の開発に成功

眼や身体の異常に気づき、眼科やその他病院に訪れたけれども、医師にビジュアルスノウ症候群(視界砂嵐症候群)と診断されなかった…

上記のような方は多いのではないでしょうか。わたしもその一人です。

今回はモナシュ大学の眼球神経(眼球運動)研究室長および教授のオーウェン・ホワイト氏がYoutubeチャンネル『Visual Snow Initiative』の動画内にて述べた、診断についての朗報をご紹介します。

あまり声を大にして言えませんが、他の研究者に比べオーウェン・ホワイト氏のお話しは内容が少々わかりづらくなっています……その点をご了承ください!

ビジュアルスノウ症候群(視界砂嵐症候群)の診断装置の開発に成功

タイトル:どのようにしてこの突破口を発見しましたか?

動画投稿日:2021/03/16

Visual Snow Initiative(VSI)の支援により、ビジュアルスノウ患者さんと健康な人を対象としたいくつかの調査を実施できました。

私たちは脳の働きを忘れています。「脳の10%しか使っていない」という都市伝説がありますが、実際には残りの90%は池の中をさまようアヒルを見ているようなものです。水面下ではたくさんのことが起きているのに対して、水面上ではとても穏やかに見えるのです。

当研究チームが現在行っていることは、反応をもたらす背景活動をすべて測定すること。視覚が感覚であり、眼球運動が出力である感覚運動系(与えられた刺激に対して何らかの反応を出力するシステム)を見ています。

それは非常に定型化している反応であり、文字通り生まれた時から使用されているため、刺激に対してとても正確な反応を示します。

この装置は、さまざまな神経疾患の患者の脳内で起きていることを直接測定するものです。
これまで病気として認められてこなかった(機械で診断できなかった)ビジュアルスノウの砂嵐についても、生理的な異常があることを実証し、今ではその異常を特徴づけることができるようになりました。

次のステップでやるべきことは、その異常をコントロールまたは治療することです。

備考

動画内容について

率直に言って今回の教授のお話しは非常にわかりづらいですが、要点としてはモナシュ大学がビジュアルスノウを診断する装置(試作品)の開発に成功したとのことです。

中盤の内容「視覚が感覚であり~~」については、専門性が高く、当方も理解できていません(翻訳は忠実にしています)。

”We forget what the brain really does”の”forget”の訳について

複数の辞書をリサーチしましたが、適切な訳が見つからなかったため、直訳「忘れている」としました。



開発秘話

タイトル:このデバイスはどのように開発されたのですか?

実際のところ、私たちは5~7年ほど前から装置を作ることを検討してきました。

デザインは非常にシンプルなのですが、残念ながら製作のためには50~100万オーストラリアドル(アメリカでは1,000万円に相当)が必要です。

この資金を集めるのは非常に困難でしたが、長年資金集めをしているうちに、ゲームソフトやハードウェアが我々のやりたいことに追いついてきました(「資金集めの最中に、ゲーム業界のテクノロジーが日々進化をとげてきた」の意)。

その状況を受け、ゲーム用のビデオ・オキュログラフィー(眼の動きを測定する装置)を製造している会社にアプローチを試みました。カメラ機能において、機器を少しアップグレードする必要がありましたが、結果的には彼らは私たちが望む方向で開発を進めてくれました。

今後引き続きどの程度の協力が得られるかは不明ですが、少なくとも彼らは試作品の製造には協力してくれるとのことです。

それにしても、常に最高級の機器を持っているゲーマーにとっては、これはまさにゲーム機器の(テクノロジーの)進化によって生まれたものであると言えるでしょう。



製品化までにかかかる時間

タイトル:この計測機器がVSSコミュニティで利用できるようになるまでにあとどの位かかりますか?

試作機が使えるようになるまで2~3ヶ月はかかると思います。まずは新しい機器で使用したパラダイム(研究チーム提唱の機械での仮診断基準)の結果をすべて検証しなければいけないのです。

そうなると大量生産が必要になりますが、それはそれほど難しいことではありませんし、作業を進めていく中で機器の改良が行われることはほぼ間違いありません。

楽観的に考えれば、試作機の納入から2年以内には”製品”が完成すると思います。

データの検証は6ヶ月から12ヶ月で終わるでしょう。

製品化までの流れまとめ
試作機 2~3か月後に完成
大量生産による試作機の性能検証 6~12ヶ月
製品化 試作機の納入から2年以内(2023年度内)



診断機器の完成速度を速めるためには、資金が必要である

 

タイトル:診断機器の完成までにかかる期間は、資金によって左右されますか?

機器の検証に関わる作業量は、どれだけ早く実験を行えるかにかかっていますので、作業できる人数にもよります。資金の主な目的は、何よりも研究員に対する給料です。

装置自体は1日12時間以上使えますが、データ分析や実際の記録を行える人がいなければなりません。

VSIは、資金面でのサポートだけでなく、このプロジェクトをどのように進めるか、どのように実行するかについてのアドバイスもしてくれて、非常に助かりました。これは資金面での支援と同じくらい価値のあるものです。

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